何でもない日常のワンシーン

いつもと変わりないはずの風景

それなのに・・・なぜかいつもとは違う。

周りが変わったの?

ううん、私が変わったんだ。

本当の気持ちに気がついた私に・・・




記念日 the memory of childhood  〜思い出〜


私はどうしてシンジが好きなの?

好きじゃいけないの?

シンジのどこが好きなの?

すべてが好きなんじゃないの?

幼なじみだから勘違いしてるだけじゃないの?

何で自分の感情に嘘をつくの?

それは・・・

どうして嘘をつかなくちゃいけないの?

私はシンジに弱いところを見せられないから・・・

何で弱いところを見せちゃいけないの?

シンジに心配をかけられないから・・・

心配してほしくないの?

幼なじみだから・・・

それだけ?

泣き虫だったシンジを守りたかったから・・・

ほんとうに?

本当は・・・

ほんとうは?

弱いところを見せたくないだけ。

嫌われたくないから?

シンジを悲しませたくない。

それだけ?

ううん・・・

・・・

私はシンジが好き。

それが素直な気持ち?

素直な私の気持ち

 

 

 

 

シンジが怪我をした。

私のせいだ。

私が無理なことをしたから・・・

そう思って病室に急ぐ。

病室に入ってシンジの寝顔をみた瞬間、私は思い出した。

前に同じようなことがあったことを・・・

 

Several years before 〜まだ、二人が幼かった頃〜

「しんじぃ、あのおはなとってぇ」

「どれ?」

「あのね、あのきにくっついてるおはな」

「えぇ、あぶないよぉ」

「ふぇぇぇ、しんじがいじめるぅ」

「わ、わかったよぉ、ちょっとまってね。」

「うん、ありがとう!しんじ」

・・・・・・

「いやぁぁぁ、しんじぃ・・・ しなないでぇ・・・ 」

「だいじょうぶだよ、あすか。だから泣かないで、ね。」

・・・・・・

 

そう。私はあのときからシンジのことが好きだったんだ。

私のために花をとってくれようとしたときから・・・

私のために何かをしてくれるシンジが・・・

 

 

 

ううん、違う。

シンジが何かしてくれることがうれしかったんだ。

 

そっか。

 

簡単なことだったんだ。

シンジに対して素直になれないのも、どこかで気にしていたのも、

シンジが好きだったからなんだ・・・

 

明日は素直になれそうな気がする。

 

ね。 

 

ばかシ・ン・ジ

 

 



なにも言いますまい・・・

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